今日は
ヒアルロン酸の持続期間
についてのお話です。
よく
『ヒアルロン酸って
どれだけ持つんですか?』
とか
『半年で無くなるんでしょ?』
とか聞かれます。
こういったご質問に
いつもお答えしていることを
お話したいと思います
ヒアルロン酸にも
いろいろな製品があって
粒子の大きさや
架橋といって粒子同士の
結び付きの強さや割合、
また濃度の違いなど
各製品が
適応になる部位の皮膚に
馴染みよく長持ちするように
工夫されています。
一般的には
粒子が大きい方が
長持ちはする傾向ですが、
これを皮膚が薄い部分に
適応してしまうと
異物感が強まるなども
あり得ますので、
部位ごとに適したヒアルロン酸の
選択肢が様々あります
半年弱で無くなる
ヒアルロン酸もあれば、
2年くらいかけて
無くなるヒアルロン酸も
あります。
それぞれ
いきなり無くなるわけでは
ありません。
ヒアルロン酸の
ある製品の持続が
○か月
としたら、
○か月の間ずっと
満足している人は
ほとんどいないのです。
元々、現状が不満なのですから。
ヒアルロン酸を入れて、
満足したとしても、
一回いいところを
みてしまうと、
上のグラフA点で
もう不満が出てしまう方も
いらっしゃいます。
その方にとってみれば、
青色の⇔の期間しか
持ったという価値がありません。
かたや、
B点まで不満が
出なかった方にとっては
赤色の⇔の期間
持ったという価値になります。
いずれにしても
どこかの時点で
不満が出てきますから、
不満が出たところから
また一回目のヒアルロン酸の体積を
復活させる量を
追加注入するわけですが、
追加する量は
一回目よりも少ないのです。
二回目に入れた
ヒアルロン酸の注入後は
一回目と同じスピードではなく、
もっとゆっくり無くなっていきます。
これは、
ヒアルロン酸自体も
異物ですから、
皮膚の中に入った
ヒアルロン酸の周りに
ご自身の力で
コラーゲンの膜(被膜)を
つくっていき、
徐々に拡散吸収しにくいように
取り巻いていくからです。
そうして、
入ったヒアルロン酸を
コラーゲンの膜が完全に
取り巻いてしまいますと、
長持ちモードに
入ります。
ですから、
同じ部位に5回も7回も
立て続けに
ヒアルロン酸を続ける方は
ほとんどいらっしゃいません。
なので、
ヒアルロン酸は
『どうせ半年で無くなるんでしょ?』
というのは、
半年持続のヒアルロン酸を
1回ぽっきりで終わらせて
しまった方には
ある意味、正解ですが、
その後、メンテ次第で
もっと長持ち効果を発揮するもの
ということを
知っておいていただくと
良いと思います。
とくに、
手術などダウンタイムが
かかる施術はしたくなくて、
ヒアルロン酸で若返りや、
ヒアルロン酸で鼻を高くする
などの志向の方には、
こういった背景も
ご理解いただいた中で
その先の計画をお考えいただくと
良いと思います
ご参考になりましたら幸いです。
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